健康な歯肉には、ステップリング(みかんの皮の表面の小さな凹凸のような状態)がみられます。サンゴ色、またはピンク色で引き締まって弾力性があります。
歯の付け根の表面にプラークが溜まり、歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。ブラッシングしたときや、固いものを食べると出血することがあります。これくらいではまだ痛みもありません。
プラークが歯石になり大きくなると、歯根膜が溶け歯肉溝の中に広がってきます。歯肉溝は深くなり、歯周の弾力性がなくなって、歯周ポケットと呼ばれる空間が出来ます。炎症も進み、歯槽骨の破壊も始まります。
症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき、歯の根も見えてきます。出血や口臭も強くなり常時ウミが出るようになります。その状態を一般に歯槽膿漏といいます。